良い姿勢、身体の良好な発達のために
~なぜ子どものうちに歯の矯正をした方がいいの?~
口呼吸より鼻呼吸を
多くの保護者の方は、小児矯正を将来の歯並びの良さ、審美的な視点からお考えではないでしょうか。もちろん、見た目の美しさは重要ですが、佐々木歯科医院では、それ以上にお子様の健康的な成長を考えた小児矯正に取組んでいます。
乳歯が生え、上下の噛み合わせの関係が良好だと、しっかり咬むことができるので唾液もよく出て消化吸収を助け、からだの健康的な成長を促します。しかし、発育期に噛み合わせのよくない不正咬合になると消化吸収ばかりか、姿勢や脳の発育にも影響を及ぼすと考えられています。
浅い眠りで成長性も影響が考えられる
鼻呼吸が充分でないと口で呼吸することになり、いつも口が開いていたり、眠る時にいびきをかいたり、風邪もひきやすくなる場合があります。とりわけ上あごの発育不全は、鼻呼吸との関係が指摘され、下あごが後退することで姿勢が悪くなることが懸念されます。
発育期の姿勢がよくないと集中力、心肺機能の発達などにも影響します。
上あごの成長をコントロール
~なぜあごの健全な成長が大切なの?~
あごの骨の成長が終わるまでにバランスコントロール
あごの骨は、およそ12歳前後で成長を終えます。
つまり、その時期までは、歯並びだけでなく、歯の土台となるあごを矯正することができるのです。顎骨の成長が終わっている大人の矯正は、歯を動かすだけですが、成長段階にある子どもは、あごの成長をコントロールすることができます。
上あごと下あご、歯とあごのバランスを見ながら、矯正するので良い治療結果が得やすくなります。
ヘッドフォワードボスチャー(頭部前方変位)について
ヘッドフォワードボスチャーとは、頭部が解剖学的に正しい位置より前に出た状態のことを言います。そうなると首にかかる負担が増え、偏頭痛や肩こりなどが起こりやすくなると考えられています。ヘッドフォワードボスチャーには、あごの位置が関わるとされています。上あごの成長が充分でなく、気道がせまくなり下あごが後退すると、いわゆる「あごが上がった状態」になりやすくなってしまうのです。猫背になり首・肩が凝りやすくなると、集中力の妨げになり、長時間その状態が続くと呼吸が浅くなり頭がボーッとすることもあります。あごの健やかな成長は、成人後にも影響が出てきます。
小児矯正 VOL.2小児矯正にあるふたつのステップ